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仲間募集

株式会社 In Detail および壁紙屋 good day house では、私たちと一緒にお仕事して下さるスタッフや外注パートナーを募集しています。
現在、代表尼野含めて社員2名の小さな会社です。最近では人手が足りず、泣く泣くお断りする案件も。
地域に根ざすリフォーム会社・壁紙屋としてチャレンジしたいことがたくさんあります。あなたのお力、貸してください!
STORY 03
暮らす人が喜ぶ住まいを。
こだわり空間を作る代表尼野の素顔
スタッフ募集にあたり、私たちIn Detailをいろんな角度から知っていただきたい!
今回は、ライターのあやぱんさんによる弊社代表・尼野インタビューです。
こんにちは!東京と三浦で二拠点生活をおこなう、作家の稲葉ことあやぱんです。

海外製輸入壁紙の施工や、お客さまに合わせたインテリアの提案、内装工事などを行うIn Detail。前回の記事に引き続き会社の魅力を伝えるべく、今回代表尼野さんへのインタビューを企てました!

代表尼野さんにクロス職人・壁紙職人としての仕事の話や、三浦三崎の環境について伺い、唯一の社員である濱田さんをはじめとする周囲の親しい3名の方にもインタビューをしてみました。

尼野さんの人柄や会社のこと、第三者の目線でご紹介していきます。(撮影は畑が一望できる In Detail の素敵な事務所で!そちらにもぜひ注目を!)
理想の働き方を見つけるまで。これまでの経歴
In Detailの事務所でインタビューに応える尼野さん
株式会社In Detail
代表取締役 尼野 克明

1979年生まれ、三浦市出身。江戸時代から続く三崎の家系で、父親はマグロの仲買人。

21歳で壁紙職人になり、横浜にある会社の親方の下で経験を積む。

30歳になり、結婚と同時にクロス職人として独立。独立後の横浜での生活は、朝から晩まで寝ずに仕事をするような忙しい日々。「このまま白い壁紙を貼る仕事でいいのか」と、ひたすら時間と体力を消耗する日々に不安を感じていた。

2年後、家賃や環境の面でも暮らしやすい三浦市三崎に妻子と共にUターン。ただ地元に戻るだけではもったいないので、新しいことにチャレンジしようと考えはじめる。三崎で出会った人たちの後押しや、三崎はこれから面白くなるんじゃないかという期待も込めて、デザイン性の高い海外の壁紙を販売する事業兼店舗「壁紙屋good day house」を設立。職人の仕事をする傍ら、店舗の経営を始める。

現在、三浦市を拠点に三浦半島全体や都内も含めて活動中。壁紙から内装、インテリア工事まで仕事の幅を広げ、暮らす人が楽しくなるような空間造りを行っている。
「単調な日々から抜け出したかった」
「結婚することになったとき、当時勤めていた会社の社長に『この先給与って上がりますか?』と尋ねたら、上がらないと一蹴されたんです。これがこの業界の実情だと感じ、それなら独立しようと会社を立ち上げました。

独立当初は前職の仕事を引き続き請けていましたが、変わらず毎日白い壁紙を貼る仕事ばかり。貼った枚数によって稼げる額が変わるのでとにかく時間との勝負だし、寝る間も惜しんで貼る日々でしたね。そんな単調な日々から抜け出したくて、なにか新しいこと、面白いことをしたいと考えるようになりました。

そこで、会社設立から2年経った頃『壁紙屋good day house』の事業を立ち上げて、輸入壁紙を取り扱いを始めたんです。

きっかけは、自分が貼ってみたいと思う海外の壁紙ブランドと出会ったことでした。そのブランドを日本で販売するショップ『WALPA』の社長に会いに行って、取り扱いさせてくれないかと交渉しました。快くOKをいただいて、そこからは見本帳をいつも車に積んで会う人会う人に見せていましたね。高価だしなかなか使ってくれるお客さんはいなかったですが……」
「最初に使ってくれたのは、三崎の下町商店街にある『ミサキドーナツ』。階段とショーウィンドウの横の壁紙に使ってくれたんですけど、知り合いの大工さんも“あの壁、古材っぽく見えるけれど何?”と気になる様子で、嬉しかった。

壁紙屋good day houseの事業を始めて、すごく売れたわけではないけれど“ニッチなところでニッチなことをやっている”という認知が少しずつ広まっていったように思います。

この仕事は一般的にはクロス職人と言われますが、単に貼るだけではなく、コミュニケーションを取りながら自分で発信もできる職人になりたいと思っています。だからなんとなくのこだわりで、クロス職人ではなく壁紙職人と呼んでいます」
一問一答!尼野さんに聞きたい6つのこと
Q. 三崎のどういうところが好きですか?
A. 仕事面でいうと、都心にアクセスしやすいところですね。それでいて畑や海があったり、のどかな環境なのがいいなあと思います。三崎は住むのにいい場所なんですよ。商店街で当たり前のように挨拶が交わされるとか、人との距離感が近いのがほっとしますね。
Q. 地域に根差して働くことに苦労はありますか?
A . 生まれ育った三崎が好きなので、苦労は感じていません。昔から建築関係で一緒に働いている人に相談したり、逆にデザインに関しては相談を受けたりと、周りには恵まれた環境だと思います。人との距離が近い分、気軽に呼び出されたり細かな相談も多いですが(笑)、その人付き合いは僕は苦にならないですね。都内にいたりしてすぐに対応できないこともあるので、のときは申し訳ないと思いますが、、
Q. 唯一の社員さん、濱田さんはどんな方ですか?
A .まじめですね!僕は結構ゆるいので、対照的な感じ(笑)。最初は僕も接し方がわからなくてちょっとギスギスしてたけど、徐々にフランクになって、今ではくだらない話もしますね。僕のなかでは家族みたいな感じかなあと思っています。濱田も僕もビールが好きなんですけど、今度クラフトビールを作ってみようかと先日は話をしていました。
Q. お仕事はどんな依頼が多いですか?
A . 個人のお客さんだったり、インテリアコーディネーターから壁紙施工の依頼を受けたりすることが多いですね。たまに芸能人の家とかグローバル企業の内装もあって、ドキドキしながら楽しんでます。
Q. 今までで嬉しかった(印象に残っている)仕事は?
A .昨年末、三崎の下町に新しくできた雑貨屋「HAPPENING」の壁一面を貼ったとき。濱田とふたりがかりで壁を貼りながら、一緒に貼れるようになったことをしみじみ嬉しく感じていました。3年頑張ってくれて、成長したなあって。この話を振り返ってふたりでしていたとき、いつも厳しい濱田が優しかった(笑)
Q. 今までで大変だった仕事は?
A .テーマパークみたいな大規模な現場が辛かったなあ(笑)。職人たちを大勢まとめるのが大変で。あとは制作期間六ヶ月の壁紙、百万円の壁紙、シルクに手描きでデザインした壁紙とか、高価なものは扱うのが怖くて精神的に辛い(笑)。経験値があがると思って頑張りました。
Q. 今後、仕事とプライベートでそれぞれ、挑戦してみたいことは?
A.オリジナルの壁紙を作りたいです。デザイナーさんやイラストレーターさんとコラボしたり。あとは空き家を自分たちのスキルでリノベーションして活用するとか、若い人たちが三崎で働ける仕事を作っていきたいです。プライベートでは家族旅行に行きたいですかね。コロナでしばらく行けてなかったからなあ。
尼野さんってどんな人?親しい人に聞いてみた
教えてくれた人:濱田さん
関係性:In Detail 唯一の社員
「In Detailで働く以前に抱いていた、気難しい・頑固・荒っぽいといった、職人のステレオタイプなイメージとは違う人でした。人当たりが良く、お客様や現場でご一緒する業者さん、地元の仲間などとのつながりを大事にしているから、日々いろんな仕事や相談事が舞い込んでくるのかもしれません。仕事現場では、事前に聞いていた状況や作業量と全然違う…… ということがたまにありますが、そんな時でも「参ったなぁ」とつぶやきつつ粛々と仕事を遂行する様はさすが職人。頼りにしてます!」(濱田)
教えてくれた人:成相 修さん・祐美さん
関係性:三崎下町商店街にある宿「bed & breakfast ichi」の店主夫婦
「尼野さんには三浦に来た頃から公私ともにお世話になっていて、宿をリノベーションする際に仲良くなりました。現場での施工やリノベーションについてはもちろん、町での人付き合いや地域で暮らしていく際の人間関係のことまで、常に僕らの立場にたって相談に乗ってくれた兄貴的存在。職人さんというと一見話しづらそうなイメージがありますが、僕らの知っている職人さんの中で良い意味で一番職人さんっぽくなく、なんでも相談ができる人です。人が住まう空間を色付けする為に、職人として常に身体と心を動かし続けているんだろうなと思います。そして『住居』に留まらず、シャッターの閉まったお店を仲間たちと開く活動もしています。“楽しい事をやろう”とか“ワクワクすることをやっていこう”という気持ちだけでなく、ふるさとの三浦に対する愛情がいつも染み出ている。そんな印象です」(成相)
教えてくれた人:ミネ シンゴさん
関係性:尼野さんが三浦の仲間4人で営む、合同会社波止場商店のメンバー(写真右)
「まず、“どんなに小さいことも嫌な顔ひとつせずにやってくれる人”ですかね。僕が三崎に引っ越してきてすぐ、写真展をやりたいって相談したんですが、ほぼ無休で壁を作ったりカッティングシートを貼ったりしてくれたんですよ。いつ声かけてもすぐに来てくれる、すごく優しい人です。good day houseの店舗があったときは販売とかワークショップとかもしていたし、職人仕事だけじゃない幅広さと尼野くんの人柄が合わさって、みんなからの信頼に繋がっているんだろうなあ。現場で最後を仕上げる職人だけど、最近は建築関連の資格を取ってましたし、ひとりの職人以上に広いディレクターの視点で建築・空間・現場に携わっていると思います」(ミネ)
尼野さんと、三浦三崎のこれから
多忙な日々の中、新しい挑戦を続ける尼野さん。その素顔はとても穏やかで、ご自身が言うように“ゆるい”雰囲気が魅力的な方でした。

「仲間がいたらもっとできることが増える」と、今後のことをワクワクしながら話していたのが印象的です。

三崎には尼野さんが内装で関わったおしゃれなお店がたくさんあります。こうして少しずつ地域をリノベーションしていくのかと思うと、これからの活躍が楽しみです!
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